最近のPCは中が透けてて派手に光る奴が流行っているみたいですが、僕は静音重視のPCが好きです。
もちろん、派手に光るPCを否定するわけではないですよ。
ただ、発光するPCパーツに限定してPCを組むとコストが掛かるのが厳しい。
(配線きれいにまとめるのも面倒だしね)
だから僕は、昔ながらのシンプルなPCケースを選びます。
目次
静音性重視のPCケース
静音重視のPCケースだと、Fractal Designの「Define」シリーズや、AntecのPで始まるシリーズが有名どころでしょう。
初代自作PCではP100を使っていたので、今回は後継モデルである「P101 silent」でPCを組んでみました。
組んでみてわかったことや、P100との違いを紹介していきます。
Antec P101 silentのおすすめポイント
- 防音材がサイドパネル・フロントドア・天板に貼り付けられている
- 5インチベイ搭載
- 取り外し可能な3.5インチベイを8個搭載
- ケース裏に2.5インチベイを2個搭載
- シンプルなデザイン
主要なパーツを組み込んでみたところです。
エアフローを考慮して、3.5インチベイはすべて取り外しています。
取り外した3.5インチベイ
3.5インチベイは2個ずつ外すことが可能です。
300mm以上のグラボを搭載する場合は、3.5インチベイ2個とのトレードオフになります。
ケース裏の配線はこんな感じになってます。
ケーブルが見やすいように白く塗装されているので、配線が雑なのが目立ちますが、どうせ見えないからサイドパネルさえ閉まればいいんです。
フロントのスイッチ周りです。
電源ボタンはカチッと押し込む感じになっています。
P100の電源ボタンはすぐ壊れたけど、それよりは長持ちしそう。
Antec P101 silentのここがダメ
- スペーサーの取り付けが難しい
- 電源カバーが邪魔
ATXマザーボードを取り付けるには付属のスペーサーを取り付けるのですが、かなり硬いです。
ペンチで無理やり取り付けましたが、手回しでは無理でしょう。
価格comのレビューを読むと、みんな口を揃えて同じことを書いていました。
ハズレ個体を引いたわけではなさそうです。
電源カバーがあるので、電源ケーブルの抜き差しは結構手間がかかります。
電源を後ろから引っ張り出せるようになってはいますが、ATX電源コネクタがそこまで長くないのでこれが限界です。
電源側のコネクタは頻繁に抜き差しするわけではないのでそこまで不便という訳ではないですが、カバーを取り外せるようになっていればもっと良かったですね。
Antec P100との変更点
- 標準搭載ファンが2つから4つに増加
- ファンコントロール用スイッチの追加
- 上部ファン増設スペースの廃止
- フロントドアが右開きに変更
- 電源カバーの追加
- 5インチベイが2つから1つに減少
ファンが最初から4つ付いているのは、かなりコスパが良いでしょう。
フロントドアが右開きに変更されたことが、個人的にはかなり嬉しいです。
デスクの右側にPCを置いている右利きなので、P100に比べて格段にドアが開けやすくなりました。
5インチベイは1つになりましたが、5インチベイが足りなくて困る時代ではないので問題ないでしょう。
前のPCからカードリーダーを移植してみました。
5インチベイに付ける面白いものないか探してたら、こんなものがありました。
光学ドライブと2.5インチベイを6つ増設できるらしいです。
マグネットラックで実用性重視の拡張
P101はサイドパネルやドアに磁石を付けれるので、マグネットラックなどを付けることができます。
黒いマグネットラックをくっつけてみました。
結構いい感じではないでしょうか。
磁石を近づけて壊れないか心配という方もいるでしょうが、フロッピーディスクでも使っていない限りは問題ありません。
そもそも、HDDの中にも磁石って入ってますからね。(このPCはHDD積んでないけど)
動作中のHDDに直接ネオジム磁石をくっつけたりしなければ壊れることはないでしょう。
Antec P101 silentはおすすめできるか?
P101は少し工作精度が低いのが気になりますが、1万円を切るPCケースとしてはかなり良いデザインだと思います。
P100に比べると少しメンテナンスしづらくなった印象はありますが、2.5インチシャドウベイが追加されるなど、最近の環境に合わせてあるのが良いですね。
同じ値段で最初からファンが4つ付いているのも嬉しいです。
付属品がごちゃまぜで説明書も薄っぺらいので、ある程度自作経験がある人向きのケースかもしれません。
まあ、初心者でも自分で調べることができる人なら問題ないと思います。
似たような方向性のケースだと、Define 7が評価高いですね。
冷却と静音のどちらを重視するのかを選べますし、オプションアイテムも販売されています。
付属品が個別に袋分けされていて、ちゃんとしたマニュアルが付いているので初心者でも簡単に組めるようです。
PCケースに20,000円出せる予算があるなら、Define 7の方が全体的に優れていそうです。
2倍以上の値段なので当然といえば当然なのですが。
まとめ
- P101は10,000円以下の静音PCケースとしてはかなりおすすめ
- スペーサーの取り付けは、ナットドライバー(対辺5mm)がないと厳しい
(ペンチで無理やり回せないことはない)