GIMPで描画される色がおかしくなる原因と対策

gimp index PC

どうも、室井(@muroiwataru)です。
先日、GIMPを使ってブログで使う画像の編集をしていたところ、描画色がおかしくなりました。

ブラシを使って矢印を描画したのですが、描画色を赤にしているのに明らかに茶色です。

拡張子がgifになっているわけでもないのに何故色が使えないのか。

GIMP index

答えはタイトルバーの部分に書いてありました。
インデックスカラー,1枚のレイヤー)の部分です。

この部分、普段はRGBカラーになっています。
インデックスカラーにモードが切り替わっていたため使える色が減ったことが原因でした。

インデックス形式とはどのようなモードなのでしょうか?

インデックス形式とは

普段使っているRGB形式では色を赤・緑・青の成分ごとに0~255の段階で表します。
256の3乗、つまり16,777,216色(1677万色)の色を表現できるわけです。

インデックス形式では、1677万色の中から最大で256種類の色をカラーマップとして保存します。
カラーマップには赤・緑・青の0~255の段階の組み合わせが番号付きで保持されています。

各点が持つカラーインデックスでカラーマップを参照して色を決める仕組みになっています。

256色までしか表現できませんが、ファイルの容量を小さくすることができます。
編集していた画像はTinyPNGで圧縮したためインデックス形式になっていました。

カラーマップに「赤:255,緑:0,青:0」という情報がなかったため赤が表現できなかったんですね。

RGB形式に切り替える方法

「画像」タブから「モード」を選択するとインデックスにチェックが入っています。
この部分をRGBに変更しましょう。

ちなみにグレースケールは濃淡を256段階で表現する形式です。
当たり前ですがカラーは表現できません。

Mode Index

モードをRGBに変更すると描画色が勝手に他の色に変更されることはなくなりました。Mode Color

使っている色の数が少なく容量が気になる場合は、編集が終わったら保存する前にインデックス形式に戻しておきましょう。

インデックス形式に変更すると256色を超えていた場合減色されるので注意が必要です。

あとがき

日頃から使っているツールがいつもと違う挙動をすると焦りますよね。
普段はしない何かが原因になっているはずなので、原因を落ち着いて考えましょう。

ちなみにGIMPの矢印は「Arrow Brushes」を使って書いています。
矢印ブラシを追加しておくと解説系の記事を書くのが楽になりますよ。