Linuxシステムを利用するためにはアカウントにログインする必要があります。
GUIからログイン・ログアウトできるものが多いですが、コンソールから操作する方法を学習しましょう。
Ubuntuを使って解説していきます。
Ubuntuを仮想マシンにインストールする方法はこちらを参考にしてください。
仮想コンソールに切り替える
Ubuntuを起動すると以下のようなGUIが表示されます。
CentOSなどでも同じような画面が表示されるでしょう。
WindowsOSのように直感的にログインできますが、今回はコマンドでログインしたいのでコンソールに切り替えます。
Ubuntuには仮想コンソールが6つ用意されているのでそれを呼び出します。
Ctrl + Alt + F1~F6で切り替えることができます。
GUIが表示されているデフォルトのコンソールが1番目なので、2~6番目に切り替えてください。
Ctrl + Alt + F1を押せばGUIに戻ります。
3番目の仮想コンソールに切り替えました。
ログイン
ユーザー名を入力してEnterを押します。
パスワードを入力してEnterを押します。
ショルダーハッキング(パスワードや暗証番号を入力しているところを、肩越しに盗み見ること)を防ぐため、パスワードは画面上に表示されません。
ログインに成功するとプロンプトが表示されます。
プロンプトに続けてコマンドを入力することでシステムを操作できます。
UbuntuやCentOSといったディストリビューションごとに差異がありますが、「$」の部分はほとんどのディストリビューションで共通です。
rootユーザーとSuperuser doコマンド
Linuxにはrootという管理者アカウントが存在します。
rootユーザーはシステムの設定変更や再起動、シャットダウンなどの権限を持っています。
rootユーザーはスーパーユーザーとも呼ばれます。
rootユーザー以外のユーザーは一般ユーザーと呼ばれます。
Ubuntuではrootユーザーでログインするのではなく、rootの権限を一般ユーザーに付与するのが一般的です。
sudo(Superuser do)コマンドを利用すると一般ユーザーでもシャットダウンなどが可能になります。
sudoコマンドを使ってシステムを再起動する
試しにシステムを再起動するようコマンドを入力してみましょう。
システムの終了や再起動にはshutdownコマンドを使います。
shutdown [オプション] 時間
再起動させるためにオプションに”-r”を入力します。
すぐに再起動させたいので、時間に”now”を入力します。
一般ユーザーの権限では実行できないので”sudo”を先頭に入力します。
$ sudo shutdown -r now
sudoを使うとパスワードを確認されます。
sudoを使うユーザーのパスワードを入力しましょう。
システムが再起動されます。
ログアウト
システムからログアウトする際はCtrl + Dを押すか、exitコマンドを使います。
$ exit
Linuxでいうログイン/ログアウトと、Windowsでいうログオン/ログオフは同じ意味です。
Linuxでログオン/ログオフという表現を使っても問題はありません。
あとがき
権限が必要なときだけsudoを使うのは、誤作動を起こすリスクの低減になるようです。
常にrootユーザーで作業していると、操作ミスで重要なファイルを消去してしまうといった事故が起こります。
rootユーザーでログインして作業を行うことは推奨されていないので、sudoを活用していくとよいでしょう。