どうも、室井(@muroiwataru)です。
6/25に高度情報処理技術者試験の合格発表がありました。
私が受験したのはシステムアーキテクト試験です。
論文が必要な区分は初めての受験でしたが意外とすんなり合格できたので、実務経験ゼロの人向けに、取り組んだことをメモしておきます。
受験時点でのスペック
IPAの国家試験は、基本、応用、登録セキスペ、ネスペ、デスペに合格しています。
論文のネタになるような実務経験は一切ないので、試験は100%捏造の経験を書いて突破することにしました。
午前1は免除されるので、午前2以降の対策を行いました。
午前2の対策
システムアーキテクト試験は、過去問道場が存在しません。
受験者が少ないため、サイトを運営しても労力に見合ったアクセス数が得られないらしいです。
過去問道場に類似したサイトがいくつかあるので、下記の2つのサイトで代用しました。
- 必ず受かる情報処理技術者試験
- 解説は一応存在する
- システムアーキテクト試験の過去問は平成27年で更新が止まっている
- システムアーキテクト過去問対策.com
- 問題の更新は早い
- 解説がない
- 稀に答えが間違っている
- 使い勝手が悪い
「必ず受かる情報処理技術者試験」の過去問を全て覚えた後で、最近の問題だけ「システムアーキテクト過去問対策.com」で覚えるのがよいでしょう。
また、登録セキスペ、ネスペ、デスペからも過去問が流用されることを覚えておきましょう。
会場で考えてすんなり解ける人はいいですが、自信がない人は各試験の過去問も全て暗記することをおすすめします。
午後1の対策
システムアーキテクト試験の午後1は、データベーススペシャリスト(以下、デスペ)の午後1と類似した問題が出題されます。
難易度はデスペよりも低い問題が多く、4問中2問選択なのでそこそこ簡単です。デスペ合格者なら、よほど運が悪くなければ未対策でも突破できるはずです。
デスペと異なる点は、問題文中に答えが含まれない場合があることです。答えを抜き出すのではなく、常識的に考えて察した内容を回答する問題がたまに出題されます。
デスペを受験したことがない人や、不安な人は下記の参考書を購入するのもありだと思います。
しかし、午前2はネットで、午後2は後述する別の参考書で学習することを推奨するので、午後1のためだけに購入する必要があるかは微妙なところです。
午後2の対策
論文がある区分は、学生が受験することを想定していません。
実務経験がないことを正直に書くと、どれだけ良い論文でも100%落ちます。
論文のネタは下記の参考書から収集すると効率が良いです。
会社の規模や設計するシステムの詳細、発生した問題とその対応策などを、6パターンほど暗記しておきます。
本番でどのような問題が出題されても対応できるように、異なるテーマを題材にした論文を覚えましょう。
実務経験ゼロだと何を言っているのか全くわからない論文もあるので、ある程度内容がイメージできるものを選ぶことも重要です。
論文を書く際は、問題で問われていることに対してきちんと解答していないと得点になりません。
見出しや小見出しは問題文から引用して作ると良いです。
見出しを書きながら頭の中では内容を考えて、時間を節約しましょう。
暗記してきた論文をそのまま書けることはまずないので、時間切れを気にしつつ適度にアレンジします。
システムの内容は参考書に掲載されているものと全く同じものを書きましたが、普通に受かったので参考書の論文事例を模倣することは問題ないようです。
本文の他に質問表というものも書く必要があるので、その内容も考えておきます。
参考書の論文事例には、それに対応する質問表の内容までは書かれていません。
開発期間や自身の役割など、ぱっと見で違和感がないものが書けるようにする必要があります。
当日やること
午後1までは気楽にやって、午後2に備えましょう。
午後2開始前の休憩時間で、事前に暗記しておいた論文のネタを確認します。
参考書の重要なページに付箋を貼っておきましょう。
論文事例の要点を整理したノートも作っておくとよいです。
本番で使ったネタの要点をまとめたノート
2時間集中して文章を書き続けないといけないので、ブドウ糖とカフェインを摂取しておくことをおすすめします。
試験が開始したら問題文に目を通して、持ちネタの中から最も出題内容に寄せてアレンジできそうなものを決めて、一気に書いていきましょう。
最後に
実務未経験者が受かったところでなんの意味があるのかという意見もありそうですが、日本語を読み書きする最低限の能力があることの証明にはなると思います。
論文がない区分をあらかた取ってしまった人は、挑戦してみてもいいかもしれないですね。